近年、御朱印をお求めになられる方が大変多くお参りに来られます。
令和元年5月1日には「令和」の文字が入っている御朱印を求め、都市部の神社では行列ができ、長いところだと御朱印をいただくまで10時間も待ったというところもあったほど。流行化する前からも御朱印をお求めになる方はいらっしゃいましたが、現在は以前の比ではありません。
御朱印といえば画一的なフォルムのイメージですが、それぞれの神社・お寺によって特色を生かした御朱印がたくさんあるようです。中にはとてもカラフルなものや、2ページにわたって書かれているもの、絵が描いてあったりお祭りの時のみ限定で書かれているものなど実に様々です。
では、御朱印とは一体何なのでしょうか。
現在での意味合いは、神社やお寺を参拝した証としていただくものとされています。
起源は奈良から平安時代にかけて、神社仏閣で写経を書き納めた証にいただくことができた「納経受請(のうきょううけとり)の書付」と言われています。これは、神社仏閣と参拝者とのご縁が結ばれた証でした。
神社で写経?と思われるかもしれませんが、神仏習合の考えが影響しているようです。やがて、納経せずとも参拝の証として「納経受請の書付」をいただけるようになり、昭和初期から「御朱印」という呼び名が出てきたと言われています。
時代が変わり御朱印の意味合いは変わりましたが、神社と参拝者とのご縁を結ぶ、という意味においては今も昔も同じですね。
神社やお寺によっては、御朱印の考え方が違うケースもありますので、御朱印の意味合いに正解はありませんが、御朱印を経て多くの人が神社や神道文化に触れられる機会が増えることはとても望ましいことです。
当社におきましても、出来うる限り御朱印のご対応をさせていただいております。画像の通りとてもシンプルなものではありますが、神職が一つ一つ心を込めて書かせていただいております。
お参りの際はぜひお声がけ下さい。